自転車雑記。

夢見がちにサイクリング。

自分はまだ、ホモサピエンスではないのかもしれない。という気づき

5月26日、草木湖までサイクリング。
ルートのスペックは、全長90キロ、獲得標高700メートルくらい。

 

自分はホモ・サピエンスではないのかもしれない、という気づき

スタート直後に脳を支配したのは、日常生活の反省であった。

先日アップしたnote(https://note.com/uso_tsukanai/n/na04f8eb55d39)を読んだ後輩から、

「お風呂、しっかり掃除しましょう」

と、連絡が来た。

「失礼な。しっかり掃除しとるわ!」

と、思ったものだが、一人暮らしを始めて2か月。
怠惰な生活に堕ちてきているのも事実だ。

始めは「入居時よりもきれいにして去る」とか考えてよく掃除したものだが、最近はよく使う場所しか掃除していない。

料理についても、最近は野菜を洗って皮をむいて、かじる。という原始的なスタイルになった。というか、これは料理ではない。

「人類は料理によって進化した」という話がある。
肉や野菜を料理(加熱)することによって消化吸収の効率が良くなり、腸を短くできる。腸を短くした分、脳を大きくすることができたのだ。

詳しい説明は、リチャード・ランガム「火の賜物」に書いてあるらしいのでそちらをあたってほしい。(未読)

怠惰な生活というより、太古の生活だ。

しかし、トイレだけはしっかり掃除をしている。

それは、一定以上のクオリティーのトイレでないと排泄できない性格からだ。
僕は変なところだけ潔癖だ。
幸い、僕の肛門括約筋は驚異的持久力を誇っており、登山の際に3日間我慢し続けた実績がある。

また、僕の腸は生まれつき長いらしく、同じ姿勢をとり続けると捻じれてしまうという欠点がある(長時間のサイクリングには不向きである。)が、とにかく大容量だ。
ちなみに、医者からは「いつか手術することになるだろう」と言われている。(切除した腸でソーセージを作ってみたい、と思った。)

おや?生で野菜を食べていて腸が長い。

僕はホモ・サピエンスではないのかもしれない。

ともかく、これらの僕の性質は「自転車で世界一周」の目標にとって大きな足かせとなるだろう。

というのも、トイレこそ日本の常識が通用しないからだ。
下水が十分に整備されていない地域はもちろん、

トイレットペーパーを使わない地域アラブ諸国、南アジア)
個室が無い地域(中国、東南アジア)

など、日本ではありえないトイレが世界中にはたくさんある。

ちなみに、日本で一番驚いたトイレは、久米島沖、「はてのはま」にあるトイレだ。サンゴ礁に囲まれた美しい島のど真ん中に、朽ちかけの木でできた箱がぽつり。

ここで「トイレの神様」が脳内で再生される。
サイクリング中に音楽がヘビロテ、あるあるですね。

まあ、そんなことを考えていたら、草木湖に到着。今日は校外学習があったらしく、たくさんの小学生がいた。

湖のほとりには、「富弘美術館」がある(が、入っていない)。

このホームページの公式動画が個人的にはツボ。

「やさしさに逢いに」というタイトルなのだが、
なぜか、かっこいいスポーツカーが颯爽と駆ける姿が3分続く。

僕の考える「やさしさ」の概念が一般的なホモ・サピエンスが考える「やさしさ」の概念とちょっと違うから理解できないのかもしれない。

とりあえず、次は自転車ではなく、車で来てみようと思った。

今回のまとめ

気づき

  • 自分はホモ・サピエンスじゃないのかもしれない。

  • 富弘美術館には車で行った方がいいのかもしれない。

サイクリングのスペック

  • 走行距離:86km

  • 獲得標高:714m

  • 走行時間:2時間52分

  • 合計時間:3時間20分

  • 平均速度:30.1km/h

  • グロス平均:25.8km/h

  • 消費カロリー:2123kcal

  • 使ったお金:108円

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

渋峠行ってきました!

みなさんは、サイクリング中どんなことを考えていますか?

サイクリング中、
脳内は完全にフリータイムなので、普段は気にしないような些細なこと、考えないようにしていたことが湧き上がってくる。

これは、サイクリング中に考えたこと、感じたことをまとめた雑記です。

 

ルートのスペックは、全長250キロ、獲得標高3000メートルくらい。

 

あの豚肉は腐っていたのか?

前日の夜、豚肉を食べた。
なんだか、少しくさかったような気がする。味も苦かった。

だが、テンションが高かった僕は
「いつか世界一周するんだ!多少傷んでるから食えないなんて贅沢だ!気にしねぇ!」
と、心で叫び、全部食べた。

自分の生物としての頑丈さを信じて全部食べた。
(こういうことをする人は冒険には向いていない気もする。)
社会人になってからの方が学生っぽい生活をしているこのごろだ。

出発から1時間もたつと、脳内は「いつ腹が壊れるか」でいっぱいになる。
しかし、2時間たっても快調(腸)そのものだ。
すると、
「あの豚肉は腐っていなかった。そんなに苦くもなかった。」
という考えと、
「あの豚肉は相当苦かったぞ。1時間後には大変なことになるに違いない。」
という2つの考えが交互にやってくる。

3時間たち、
「ああ、人は未来が確定しないから不安になるんだなぁ」
と、悟りに至ったところで、最初の70キロを消化し、最初の休憩をとる。

別に腹は何ともないが便座に座ってみる。
やはり何ともない。
ここで思いっきり腹を壊していたら、「腐った豚肉を食べて腹を壊した」という事実を受け入れるしかないのだが、何ともないせいでかえって不安になる。
「山の中腹で腹が痛くなったらどうしようか?」などと考えるも、輪行袋を持ってないので引き返せない。
片道125キロのサイクリングに輪行袋なしというのも危機管理がなってない。
社会人になってからの方が学生っぽい生活をしているこのごろだ。

やはりあの豚肉は腐っていなかったのだろうか?
(自分の内臓が強い、という説もある)

結局、渋峠のふもと(草津温泉)まで腐った豚肉のことしか考えずに着いてしまった。

なんて生産性の低い時間なんだ。

ちなみに、草津温泉までの道も結構登りがきつく、苦しみに耐え、時速10キロを下回るようなペースでのっそりのっそり上っていたが、その間も腐った豚肉のことがよぎり、陽気な外国人サイクリストがサムアップしながら笑顔で挨拶してくれた時も腐った豚肉のことを考えていた。

「サイクリングの時間を有意義なものにしたかったら、腐ったものは食べない」ということを学んだ。

渋峠は昼寝に最適、という発見。

普段のサイクリングでは下調べをしない派だ。
コース全体のスペックはざっくり把握するが、峠のスペックや休憩場所はまったく調べない。
なめていた。渋峠をなめていた。
こんなに長いとは思わなかった。
踏めども踏めども頭上には道が続く。

だが、疲れを忘れるほどの絶景!

森林限界を超えて木々が無くなった地面は、街で目にする緑とは違う、力強い緑で彩られている。
ところどころ硫化水素が噴出していて、独特の臭いと、剥き出しの岩肌に「駐停車禁止」の看板。

(ちなみに、硫化水素は嗅覚を鈍らせる作用があるので、臭いが無くても止まらない方がいい。写真が無いのもそのため。)

まさに別世界である。

豚肉のことを考える頻度も3分に1度くらいまで落ちた。
自分の体よりも、渋峠の姿に関心が移る。

ここで、なぜか猛烈な眠気が突如現れる。

昨日はよく寝れた。7時間たっぷり寝て、元気に起きた。
にもかかわらず、猛烈に眠い。耐え難い眠気のために、途中の駐車場で30分くらい昼寝をする。

画像
昼寝した場所とは別の駐車場だけど、まあ、こんな景色。

寝転ぶと、曇天の中でも、大地はホクホクと暖かい。薄手のジャージを超えて体が温まる。
これが活火山の温もりだろうか?(日光のせいだと思わないのが楽しむコツ)
地球の体温に暖められて眠るのは気持ちがいい。
渋峠は昼寝に最適である。

画像
渋峠 日本国道最高地点にて


結局、草津温泉から2時間かけて登頂。
気温は15度くらいだろうか?丁度気持ちいいくらいの気温だ。
さっき昼寝したので、写真だけ撮って下る。
頂上は車も多かったので、途中の駐車場で寝といて良かった。
渋峠の途中の駐車場は昼寝に最適である。


帰ってきてから知ったのだが、この先にホテルがあり、「日本国道最高地点到達証明書」というものが貰えるらしい。

!?

やはり、下調べはすべきだな。

まあいい。
今回のサイクリング自体が、次回の下調べということにしよう。

ついに、来たか!?

長い長いダウンヒルを終え、1時間ぶりくらいに力を込めて脚を回しはじめた150キロ地点。
猛烈な吐き気に襲われる。
来たか?ついに来たのか?
腐った豚肉の効果がついに…?

公園で座り込み、深呼吸をする。
その場のノリで後先考えずに行動してしまう自分を呪う。
腐ったものは食べない。誰でも知っている。
そもそも、苦みは毒の摂取を避けるための反応だと聞いたことがある。

ところが、10分程度後悔の念に駆られていると、なぜか吐き気がおさまった。
気を取り直して自転車にまたがると、なぜかパワーが湧いてくる。
渋峠登ってる時は150wくらいだったのに、200wくらいで巡航できる。

吐き気は、単に疲れただけだったようだ。
あの豚肉は腐ってなどなかったのかもしれない。ただの不味い豚肉だったのかもしれない。俺の内臓、優秀なのかもしれない。

快調に飛ばせるようになると、不思議と腐った豚肉は頭をよぎらなくなった。

家までまだ100キロ近くある。4時間はかかるだろう。なのに、不安は何もない。

1つの問題が解決すると、全ての問題が解決したように錯覚するのはなぜだろう?

体が疲れて脳もおかしくなってきているのだろうか?こういう時に興奮しない冷静さが欲しいものだ。

だが、結局は何事もなく家まで着いた。

朝7時に出発して、夜8時に帰宅。
途中でスーパーに行って夕食の買い物も済ませた。
不安と共にスタートしたが、結局は予定通りの1日だった。

今回のまとめ

学び

  • 腐った食べ物は食べない

  • 人は未来が確定しないから不安になる

  • 渋峠の駐車場は昼寝に最適

  • 下調べはしっかりする(渋峠ホテルまで行って証明書をもらう)

  • 1つの問題が解決すると、全ての問題が解決したように錯覚する

サイクリングのスペック

  • 走行距離:248km

  • 獲得標高:3076m

  • 走行時間:10時間15分

  • 合計時間:13時間15分

  • 平均速度:24.3km/h

  • グロス平均:18.7km/h

  • 消費カロリー:5584kcal

  • 使ったお金:1965円

サイクリングは2000円で観光と運動と瞑想ができちゃういい趣味です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

はじめまして!くぼっちです!

プロフィール

サイクリングが趣味の、身長170センチ、体重62キロ、A型、右利き、男性。
2023年から資本家に労働力を売る仕事を始めました!

日本人男性の中央値を集めたようなスペックですので、特に覚えなくていいです。

よろしくお願いします!

 

ブログを始めたきっかけ

社会人デビューから1か月にして、学生時代なんとなく思い描いていた
「自転車で世界一周」
という夢が再燃してきました!

2023年4月から群馬県民になり、
・山が多い
・空気がきれい
・信号が少ない
とサイクリング環境が良すぎるせいですね。

そこで、平凡な新卒社会人がチャリで世界を一周して、その後どうするのか、までをリアルタイムで発信したいと思い、始めました!

応援していただけると嬉しいです!

主な投稿内容

日々のサイクリングの写真やレポートを投稿します!
有益な情報は一切投稿しませんが悪しからず!

愛車紹介

TREK Emonda ALR4

TREK EmondaALR4

TREK Emonda ALR4(2018年1月購入)

と、一部非常に気持ち悪い構成になっています笑。
重さは9キロ前後でしょうか?量ったことはないですが。
この構成で3万キロ前後走っていますが、不満に思ったことはないです。
いいロードだと思ってます!(他に乗ったことないですが笑)

学生の頃は、この自転車にキャリア付けて2週間くらいツーリングしていましたね。
連休が取れたらまたツーリング行きたいです。。。